L2MS (Layer2 Management Service)

L2MS (Layer2 Management Service)

1. 機能概要

L2MS (Layer2 Management Service)とは、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。
L2MSは集中制御を行う1台のL2MSマネージャーと、L2MSマネージャー(以下マネージャーと略す)から制御される複数台のL2MSエージェント(以下エージェントと略す)で構成されます。
本機器は、マネージャー、エージェントどちらになることも可能です。

以下にPC、マネージャーおよびエージェントの接続方法を示します。

  • L2MS 接続方法
    image

PCからマネージャーにはシリアル接続やTELNET、HTTP/HTTPSでログインします。
マネージャーには、エージェントの管理を行うためのコマンドや、エージェントの設定や状態取得を行うためのWeb GUIが用意されており、これらを利用してエージェントの操作を行います。
マネージャーとエージェントはイーサネットケーブルで接続し、通信には独自プロトコル(L2MS)を使用します。

本機能は次のような特徴を持っています。

  • 初期設定が不要
    TELNETやSSHを利用する場合、IPアドレスを設定する必要がありますが、本機能では独自プロトコル(L2MS)を使用して通信を行うため、エージェントへの初期設定は不要です。
    イーサネットケーブルを接続すると、マネージャーは、自動的に配下のエージェントを認識します。

  • 複数の対応機器を同時制御
    マネージャーは同時に複数のエージェントを認識し、制御することができます。

L2MSで用いられる独自プロトコル通信は、ヤマハルーターやSWXシリーズ、WLXシリーズなどが対応しているスイッチ制御機能に用いられている通信と同じプロトコルです。
従って、マネージャーからSWXシリーズやWLXシリーズを管理することができます。

2. 用語の定義

マネージャー

L2MSおよびスイッチ制御機能のエージェントとして動作している、ヤマハネットワーク機器を管理する機器。
ネットワーク内のヤマハスイッチ、ヤマハ無線APを管理する。

エージェント

L2MSおよびスイッチ制御機能のマネージャーによって管理されるヤマハスイッチ、およびヤマハ無線AP。
マネージャーから設定の確認や変更を行うことができる。

3. 機能詳細

3.1. 対応機種

本機器は、L2MSのマネージャー、エージェントどちらになることも可能です。

マネージャーとして動作させる場合、1台のマネージャーで 最大128台 のエージェントを制御することができます。
エージェントとして管理できる機種は以下の通りです。
前述のとおり、スイッチ制御機能(エージェント)に対応している機器も制御することができます。

  • SWX2100シリーズ (SWX2100-8G、SWX2100-16G、SWX2100-24G、SWX2100-5PoE、SWX2100-10PoE)

  • SWX2110シリーズ (SWX2110-5G、SWX2110-8G、SWX2110-16G)

  • SWX2110Pシリーズ (SWX2110P-8G)

  • SWX2200シリーズ (SWX2200-8G、SWX2200-24G、SWX2200-8PoE)

  • SWX2210シリーズ (SWX2210-8G、SWX2210-16G、SWX2210-24G)

  • SWX2210Pシリーズ (SWX2210P-10G、SWX2210P-18G、SWX2210P-28G)

  • SWX2220シリーズ (SWX2220-10NT、SWX2220-18NT、SWX2220-26NT)

  • SWX2221Pシリーズ (SWX2221P-10NT)

  • SWX2220Pシリーズ (SWX2220P-18NT、SWX2220P-26NT)

  • SWX2300シリーズ (SWX2300-8G、SWX2300-16G、SWX2300-24G)

  • SWX2310シリーズ (SWX2310-10G、SWX2310-18GT、SWX2310-28GT、SWX2310-52GT)

  • SWX2310Pシリーズ (SWX2310P-10G、SWX2310P-18G、SWX2310P-28GT)

  • SWX2320シリーズ (SWX2320-16MT)

  • SWX2322Pシリーズ (SWX2322P-16MT)

  • SWX3100シリーズ (SWX3100-10G、SWX3100-18GT)

  • SWX3200シリーズ (SWX3200-28GT、SWX3200-52GT)

  • SWX3220シリーズ (SWX3220-16MT、SWX3220-16TMs)

  • WLXシリーズ (WLX202、WLX212、WLX222、WLX302、WLX313、WLX322、WLX323、WLX402、WLX413)

エージェントとして動作させる場合、 ヤマハルーターもしくはヤマハスイッチのマネージャーから管理されます。
ヤマハルーターの対応機種については、 ヤマハルーターのスイッチ制御機能 を参照してください。

3.2. 使用方法

L2MS動作および役割を、 l2ms コマンドによって設定します。

  • L2MSマネージャーの場合
    エージェントとして動作するSWXシリーズや、 WLXシリーズ を管理します。
    terminal-watch enable コマンドを設定すると、定期的にネットワーク内に存在するPCなどの端末情報の取得し、監視を行います。

    Yamaha(config)#l2ms configuration
    Yamaha(config-l2ms)#l2ms enable
    Yamaha(config-l2ms)#l2ms role manager
    Yamaha(config-l2ms)#terminal-watch enable
  • L2MSエージェントの場合
    マネージャーとして動作する ヤマハルーターもしくはヤマハスイッチから 管理されます。

    Yamaha(config)#l2ms configuration
    Yamaha(config-l2ms)#l2ms enable
    Yamaha(config-l2ms)#l2ms role agent

show l2ms コマンドで現在の動作や役割を確認することができます。

3.3. L2MSのプロトコル

L2MSの制御には以下に示す独自プロトコルのL2フレームを使用します。

  • L2MSプロトコルのL2フレーム内容

    項目

    宛先MAC

    01:a0:de:00:e8:12 ~ 01:a0:de:00:e8:15

    Ethertype

    0xe812, 0xe813

マネージャーとエージェントとの間にファイアーウォールを設置する場合は、ファイアーウォールにこのL2フレームを通過させる設定を行う必要があります。

3.4. エージェントの監視

マネージャーは定期的に探索フレームを送信することで配下のエージェントを監視します。
また、エージェントは探索フレームに対して応答フレームを送信することでマネージャーに自身の存在を通知します。

探索フレームの送信時間間隔は、 agent-watch interval コマンドで設定します。
設定値を大きくすると、送信頻度は減りますが、エージェントを接続してからマネージャーが認識するまでの時間は長くなります。
設定値を小さくした場合はその逆となり、送信頻度は増えますが、エージェントを接続してからマネージャーが認識するまでの時間は短くなります。

マネージャーが探索フレームを一定回数送信してもエージェントから応答フレームを受信しない場合、当該のエージェントはダウンしたと判断します。
回数は agent-watch down-count コマンドで設定します。
また、エージェントを接続しているイーサネットケーブルを抜いた場合は当コマンドの設定よりも早いタイミングでエージェントがダウンしたと判断することがあります。

使用するネットワーク環境に合わせて agent-watch interval および agent-watch down-count コマンドに適切な値を設定してください。

3.5. エージェントの占有

1つのエージェントを複数のマネージャーが同時に制御することはできません。
このため、マネージャーは同一ネットワーク内に1台となるように設定してください。

エージェントが起動後に探索フレームを受信すると、当該エージェントは探索フレームを送信したマネージャーに管理された状態となります。
この状態は、以下のいずれかの条件により解除されます。

  • 探索フレームを30秒間受信しなかった場合

  • マネージャーを再起動した場合

  • マネージャーで l2ms reset コマンドを実行した場合

3.6. エージェントの操作

L2MSに対応したエージェントに対して、マネージャーから設定を行ったり、動作状態を取得したりすることを「エージェントを操作する」と言います。
エージェントを操作するためには、Web GUIのLANマップを使用します。
マネージャーのWeb GUIにログインしたのち、LANマップにて対象のエージェントを選択して操作してください。

LANマップでの詳しい操作方法は、Web GUIのヘルプページを参照してください。

本機器(マネージャー)からコマンドを用いてエージェントを操作することはできませんので、ご注意ください。

LANマップから可能な各エージェントに対する操作について説明します。

3.6.1. SWX2100シリーズに対する操作

エージェントに対して、以下の操作を行うことができます。

  • 機器、および、ポートの状態表示

  • ポートの給電状態の表示および操作(PoE対応モデルのみ)

  • スイッチの設定表示・保守(機能の設定表示、ファームウェアの更新、再起動など)

3.6.2. SWX2110/SWX2110Pシリーズに対する操作

エージェントに対して、以下の操作を行うことができます。

  • 機器、および、ポートの状態表示

  • ポートの給電状態の表示、および、操作(PoE対応モデルのみ)

  • スイッチの設定・保守(機能の設定変更、ファームウェアの更新、再起動など)

  • ポートの設定(タグVLANなど)

  • コンフィグの保存と復元

3.6.3. SWX2200シリーズに対する操作

エージェントに対して、以下の操作を行うことができます。

  • 機器、および、ポートの状態表示

  • ポートの給電状態の表示、および、操作(PoE対応モデルのみ)

  • スイッチの設定・保守(機能の設定変更、ファームウェアの更新、再起動など)

  • マネージャー内への設定の保存、マネージャーが保持している設定との同期

マネージャーからSWX2200の設定を行うと、設定内容がマネージャーとSWX2200の両方に保存されます。

設定は、マネージャーのCONFIGファイルとは別のファイルとして保存されますが、 startup-config select コマンドによって、CONFIGと共に切り替えることが可能です。

SWX2200がマネージャーに管理されている場合は、マネージャーとSWX2200が保持している設定内容が常に同期しています。
設定の同期については「3.6.7. 設定の同期」を参照してください。

マネージャーが管理しているSWX2200に対する設定状態は show l2ms agent-config コマンドで確認できます。

3.6.4. SWX2210/SWX2210P/SWX2220/SWX2221P/SWX2220Pシリーズに対する操作

エージェントに対して、以下の操作を行うことができます。

  • 機器、および、ポートの状態表示

  • ポートの給電状態の表示、および、操作(PoE対応モデルのみ)

  • スイッチの設定・保守(機能の設定変更、再起動など)

  • ポートの設定(タグVLAN、マルチプルVLANなど)

  • リンクアグリゲーションの設定

  • IPアドレスの設定変更

  • コンフィグの保存と復元

  • HTTP Proxy機能を使用した、エージェントのGUIへのログイン

  • このスイッチを探す(SWX2220/SWX2221P/SWX2220Pのみ)

HTTP Proxy機能を有効にすることで、マネージャーのLANマップからエージェントのGUIにログインすることができます。
エージェントにログインする際にユーザー名およびパスワードの入力が不要となります。

SWX2210/SWX2210P/SWX2220/SWX2221P/SWX2220Pシリーズは、工場出荷状態でマネージャーに管理されると、自動的にDHCPクライアントの設定が行われます。
詳しくは「3.6.8. HTTP Proxy機能およびIPアドレスの設定について」を参照してください。
※SWX2210は、Rev.1.02.10 以降のファームウェアで対応しています。
※SWX2210Pは、Rev.1.03.08 以降のファームウェアで対応しています。

3.6.5. SWX2300/SWX2310/SWX2310P/SWX2320/SWX2322P/SWX3100/SWX3200/SWX3220シリーズに対する操作

エージェントに対して、以下の操作を行うことができます。

  • 機器、および、ポートの状態を表示

  • ポートの給電状態の表示、および、操作(PoE対応モデルのみ)

  • IPアドレスの設定変更

  • コンフィグの保存と復元
    ※SWX2300のコンフィグの保存と復元は、Rev.2.00.14 以降のファームウェアで対応しています。

  • HTTP Proxy機能を使用した、エージェントのGUIへのログイン

HTTP Proxy機能を有効にすることで、マネージャーのLANマップからエージェントのGUIにログインすることができます。
エージェントにログインする際にユーザー名およびパスワードの入力が不要となります。

SWX2300/SWX2310/SWX2310P/SWX2320/SWX2322P/SWX3100/SWX3200/SWX3220シリーズは、工場出荷状態でマネージャーに管理されると、自動的にDHCPクライアントの設定が行われます。
詳しくは「3.6.8. HTTP Proxy機能およびIPアドレスの設定について」を参照してください。

3.6.6. WLXシリーズに対する操作

エージェントに対して、以下の操作を行うことができます。

  • 機器、LANポート、および無線モジュールの状態を表示

  • IPアドレスの設定変更

  • コンフィグの保存と復元

  • HTTP Proxy機能を使用した、エージェントのGUIへのログイン

HTTP Proxy機能を有効にすることで、マネージャーのLANマップからエージェントのGUIにログインすることができます。
エージェントにログインする際にユーザー名およびパスワードの入力が不要となります。

WLXシリーズは、工場出荷状態でマネージャーに管理されると、自動的にDHCPクライアントの設定が行われます。
詳しくは「3.6.8. HTTP Proxy機能およびIPアドレスの設定について」を参照してください。

3.6.7. 設定の同期

マネージャーでSWX2200を管理している場合、マネージャーとSWX2200が保持している設定内容は常に同期しています。
同期はマネージャーからSWX2200への一方向であり、SWX2200は常にマネージャーが保持している設定で動作します。

マネージャーがSWX2200を管理し始める場合、最初にマネージャーとSWX2200の設定内容が一致しているかどうかを調べます。
一致していない場合は以下の処理が行われます。

  1. SWX2200の全設定を初期値に戻す

  2. マネージャーが保持している機能の設定値を、SWX2200に転送する

マネージャーは配下のSWX2200の設定内容を定期的に監視しており、マネージャーが保持している設定との不整合を検出した場合に同期処理を行います。

同期処理には時間を要することがあります (数十秒~数分)。
同期処理中のSWX2200に対しては他の操作を行うことができません。
設定を行おうとするとエラーとなり、設定はマネージャーおよびSWX2200に反映されません。

3.6.8. HTTP Proxy機能およびIPアドレスの設定について

SWX2300/SWX2310/SWX2310P/SWX2320/SWX2322P/SWX3100/SWX3200/SWX3220シリーズ、および、WLXシリーズについて以下の動作を行います。

工場出荷の状態や cold start コマンド実行直後は、固定のIPアドレスが設定されています。(L2MSはエージェントとして動作する)
この時、マネージャーに管理されると、 自動的にDHCPクライアントの設定が行われます。

これは、エージェントが複数 存在した場合に、IPアドレスが重複することを回避するためです。
IPアドレスは、ネットワーク内のDHCPサーバーから配布されるので、HTTP Proxy経由でエージェントのWeb GUIへアクセスすることができます。ただし、エージェントに http-server enable を設定する必要があります。
ネットワーク内にDHCPサーバーが存在しない場合 、IPアドレスが取得できませんので、マネージャーのLANマップにて、エージェントのIPアドレスの設定を行ってください。
設定が行われ、スタートアップコンフィグが保存されれば、以後、自動的にDHCPクライアントに設定されることはありません。

3.7. エージェントからの情報通知

マネージャーに管理されているエージェントは、自身の状態が変化したり異常を検出したりすると、マネージャーに情報を通知します。

エージェントからの情報は、マネージャーのSYSLOGやLANマップに出力されます。
SYSLOGに出力されるメッセージの詳細は「7. SYSLOGメッセージ一覧」を参照してください。

各エージェントが通知する情報は以下のとおりです。

  • 各エージェントがマネージャーに通知する情報

    エージェント 通知する情報

    SWX2100シリーズ

    ポートのリンクアップ/ダウン
    ループの検出
    SFP受光レベルの異常(SWX2100-24G)
    ポート単位の給電機能の状態(PoE対応モデルのみ)
    機器単位の給電機能の異常(PoE対応モデルのみ)

    SWX2110シリーズ
    SWX2110Pシリーズ

    ポートのリンクアップ/ダウン
    ループの検出
    ポート単位の給電機能の状態(PoE対応モデルのみ)
    機器単位の給電機能の異常(PoE対応モデルのみ)

    SWX2200シリーズ
    SWX2210シリーズ
    SWX2210Pシリーズ
    SWX2220シリーズ
    SWX2221Pシリーズ
    SWX2220Pシリーズ

    ポートのリンクアップ/ダウン
    ループの検出
    ファンの異常停止(SWX2200-24G、SWX2200-8PoE、SWX2210P、SWX2220-18NT/26NT、SWX2221P、SWX2220P)
    ポート単位の給電機能の状態(PoE対応モデルのみ)
    機器単位の給電機能の異常(PoE対応モデルのみ)
    温度の異常(SWX2220-18NT/26NT、SWX2221P、SWX2220P)
    端末監視の状態(SWX2220、SWX2221P、SWX2220P)
    L2MSマネージャーの重複(SWX2220、SWX2221P、SWX2220P)

    SWX2300シリーズ

    ポートのリンクアップ/ダウン
    ループの検出
    SFP受光レベルの異常
    送信キュー使用率の異常

    SWX2310シリーズ
    SWX2310Pシリーズ
    SWX2320シリーズ
    SWX2322Pシリーズ
    SWX3100シリーズ
    SWX3200シリーズ
    SWX3220シリーズ

    ポートのリンクアップ/ダウン
    スタックポートのリンクアップ/ダウン(スタック対応モデルのみ)
    ループの検出
    SFP受光レベルの異常
    送信キュー使用率の異常
    ポート単位の給電機能の状態(PoE対応モデルのみ)
    機器単位の給電機能の異常(PoE対応モデルのみ)
    温度の異常(SWX2310-52GT、SWX2310P、SWX3200、SWX2320、SWX2322P、SWX3220)
    ファンの異常(SWX2310-52GT、SWX2310P、SWX3200、SWX2320、SWX2322P、SWX3220)
    電源の異常(SWX3200)
    温度センサーの異常(SWX2310P)
    端末監視の状態(稼働/ダウン)
    L2MSマネージャーの重複

    WLXシリーズ

    無線機能の設定変更

3.8. 接続端末の監視

マネージャーに terminal-watch enable コマンドを設定すると接続端末の監視機能が有効になり、マネージャー、およびエージェントに接続されている端末の情報を管理することができます。
マネージャーが管理する接続端末の情報は以下のとおりです。

  • マネージャーおよびエージェントがヤマハスイッチの場合

    • 端末のMACアドレス

    • 端末が接続されているマネージャーまたはエージェントのポート番号

    • 端末を検出した日時

  • エージェントがヤマハ無線APの場合

    • 端末のMACアドレス

    • 端末が接続されているSSID

    • 端末が接続されている周波数(2.4GHz, 5GHz)

    • 端末を検出した日時

これらの情報は、 show l2ms detail コマンドで参照することができます。

本機能による端末の推奨管理台数は、ネットワーク構成に関わらず、 200台まで です。
ネットワーク内に推奨管理台数を超える端末が存在する場合、Web GUIのLANマップの動作が重くなったり、応答しなくなることがありますので、ご注意ください。

マネージャーはネットワークの変化に応じて、接続されている端末の検索や管理している端末情報の削除を行います。

マネージャーが接続されている端末の検索を行うタイミングおよび検索対象は以下のとおりです。
検索の結果、新しい端末の情報が見つかった場合に端末が検出されたと判断します。

  • 端末の検索を行うタイミングと検索を行う対象

    タイミング 対象

    マネージャーのポートがリンクアップした

    マネージャーの当該ポート

    新しいエージェントを検出した

    検出したエージェントの全ポート

    管理しているエージェントからポートのリンクアップが通知された

    エージェントの当該ポート

    terminal-watch interval コマンドで設定した時間が経過した

    マネージャー、および全てのエージェント

また、マネージャーが端末がネットワークからいなくなったと判断して、管理している端末情報を削除するタイミングおよび削除対象は以下のとおりです。

  • 端末の情報を削除するタイミングと削除対象となる端末

    タイミング 対象

    マネージャーのポートがリンクダウンした

    マネージャーの当該ポートに接続されていた端末

    エージェントのダウンを検出した

    当該エージェントに接続されていた全ての端末

    管理しているエージェントからポートのリンクダウンが通知された

    エージェントの当該ポートに接続されていた端末

    接続端末を検索した結果、前回まで検出されていた端末が見つからなかった

    見つからなかった端末

4. 関連コマンド

関連コマンドについて、以下に示します。
詳細は、コマンドリファレンスを参照願います。

  • L2MS関連コマンド一覧

    操作項目 操作コマンド

    L2MSモードへの移行

    l2ms configuration

    L2MS機能の設定

    l2ms enable

    L2MS機能の役割の設定

    l2ms role

    エージェントの監視時間間隔の設定

    agent-watch interval

    エージェントのダウン検出を判断する回数の設定

    agent-watch down-count

    端末の管理機能の設定

    terminal-watch enable

    端末情報の取得時間間隔の設定

    terminal-watch interval

    無線AP配下の端末情報の取得時間間隔の設定

    wireless-terminal-watch interval

    イベント監視機能の設定

    event-watch enable

    イベント情報の取得時間間隔の設定

    event-watch interval

    L2MS制御フレームの送受信設定

    l2ms filter enable

    エージェントのゼロコンフィグ機能を使用するか否かの設定

    config-auto-set enable

    エージェントの管理のリセット

    l2ms reset

    L2MSの情報の表示

    show l2ms

    L2MSのエージェントコンフィグ情報の表示

    show l2ms agent-config

    スナップショット機能の設定

    snapshot enable

    スナップショットの比較対象に端末を含めるか否かの設定

    snapshot trap terminal

    スナップショットの作成

    snapshot save

    スナップショットの削除

    snapshot delete

    LANマップのログ出力の設定

    logging event lan-map

5. コマンド実行例

5.1. エージェントの監視設定

エージェントの監視時間間隔を設定します。

Yamaha(config)#l2ms configuration
Yamaha(config-l2ms)#agent-watch interval 8

エージェントのダウン検出を判断する回数を設定します。

Yamaha(config)#l2ms configuration
Yamaha(config-l2ms)#agent-watch down-count 7

5.2. 端末の管理機能の設定

端末の監視機能を有効にします。

Yamaha(config)#l2ms configuration
Yamaha(config-l2ms)#terminal-watch enable

端末情報の取得時間間隔を設定します。

Yamaha(config)#l2ms configuration
Yamaha(config-l2ms)#terminal-watch interval 3600

マネージャーが取得した端末情報を表示します。

Yamaha>show l2ms detail
Role : Manager

[Manager]
 Number of Terminals   : 0

[Agent]
 Number of Agents      : 2
  [ac44.f230.00a5]
   Model name          : SWX2100-24G
   Device name         : SWX2100-24G_Z5301050WX
   Route               : port2.1
   LinkUp              : 1, 3, 9
     Uplink            : 1
     Downlink          : 3
   Config              : None
   Appear time         : Tue Mar 13 18:43:18 2018
   Number of Terminals : 1
    [bcae.c5a4.7fb3]
     Port              : 9
     Appear time       : Wed Mar 14 14:01:18 2018

  [00a0.deae.b8bf]
   Model name          : SWX2300-24G
   Device name         : SWX2300-24G_S4L000401
   Route               : port2.1-3
   LinkUp              : 1
     Uplink            : 1
     Downlink          : None
   Config              : None
   Appear time         : Tue Mar 13 18:43:18 2018
   Number of Terminals : 0

5.3. L2MS制御フレームの送受信設定

port1.5で、L2MSの制御フレームを送受信しないように設定します。

Yamaha(config)#interface port1.5
Yamaha(config-if)#l2ms filter enable

5.4. イベント監視機能の設定

イベント監視機能を無効にします。

Yamaha(config)#l2ms configuration
Yamaha(config-l2ms)#event-watch disable

イベント情報の取得時間間隔を設定します。

Yamaha(config)#l2ms configuration
Yamaha(config-l2ms)#event-watch interval 60

5.5. ゼロコンフィグ機能の使用の有無

マネージャーがエージェントに対してゼロコンフィグ機能を行うか設定します。
この設定は、マネージャーにする必要があります。

ゼロコンフィグ機能を無効にします。

Yamaha(config)#l2ms configuration
Yamaha(config-l2ms)#l2ms enable
Yamaha(config-l2ms)#l2ms role manager
Yamaha(config-l2ms)#config-auto-set disable

6. 注意事項

6.1. 機器構成について

エージェントの管理台数は 最大128台 です。

エージェントを直列に接続して使用する場合、接続可能なエージェントの最大台数は マネージャーから数えて8台まで です。
エージェントをマネージャーから数えて9台以上直列に接続することはできません。
また、直列に接続するエージェントの台数がマネージャーから数えて8台までであれば、最大管理台数で定められた台数を制御できます。

エージェントをマネージャーから数えて9台以上直列に接続した場合、L2MSの通信が遅延してエージェントの認識や制御が正しく行えず、以下のような不具合が起こることがあります。

  • 同期処理が正しく動作しないことがあります

  • GUIからエージェントの設定を変更した場合に、正しく実行できないことがあります

また、マネージャーとエージェントの間に他社製スイッチを挟み込むなど、L2MSの通信経路上に他社製スイッチが存在すると、エージェントを正しく制御できないことがあります。
他社製スイッチを含めてネットワークを構成する際は、事前に動作確認を行ってください。

6.2. 端末の監視について

ネットワーク内に推奨管理台数は、 最大200台 です。
推奨管理台数を超える端末が存在する場合、Web GUIのLANマップの動作が重くなったり、応答しなくなることがあります。
必要に応じて、端末の管理機能を無効(terminal-watch disableコマンド)にしてください。

端末の検索は、対象機器のFDB (MACアドレステーブル)に登録されている情報を用いて行われます。
このため、検索を行うタイミングによっては、端末が接続されているのに検出されなかったり、端末がネットワークからいなくなったのに検出されたりすることがあります。

マネージャーのポートやヤマハスイッチのポートのリンクダウンが検知された場合、FDB (MACアドレステーブル)に端末が登録されていても、当該ポートに接続されている端末の情報は、全て削除されます。

エージェントがポートに接続されてから、L2MSによってエージェントと認識されるまでに数秒かかる場合があります。
この間、当該エージェントを一つの端末として扱われます。

マネージャーがエージェントとして管理していないヤマハネットワーク機器は、端末として扱われます。

terminal-watch interval コマンドで設定した時間の経過による端末の検索では、マネージャー、および全てのエージェントに対して端末の検索を行うため、ネットワークの構成によっては端末の検索が完了するまでに20分~30分程かかる場合があります。
なお、端末の検索が完了するまでの間に他の処理が実行できなくなることはありません。

L2MS対応機器に他社製L2スイッチが接続されている場合、他社製L2スイッチに接続されている端末はL2MS対応機器に接続されている端末として検出されます。
ただし、他社製L2スイッチに端末とヤマハスイッチが並列に接続されている場合、他社製L2スイッチに接続されている端末を検出することはできません。

6.3. 他機能との併用について

6.3.1. VLANとの併用

VLANを使用する場合、L2MSの通信が行われるポートはアクセスポートに設定するか、もしくはネイティブVLANが設定されたトランクポートに設定してください。
ネイティブVLANが設定されていないトランクポートでは、L2MSの通信を行うことができません。

6.3.2. ミラーリングとの併用

ミラーリング機能を使用すると、モニターポートで送受信されたL2MSの通信もコピーされます。
このため、ミラーポートにマネージャーやエージェントを接続するとL2MSが正しく動作しないことがありますので、接続しないでください。

6.3.3. ACLとの併用

L2MSの通信はACLの制御対象にはなりません。
ACLでは、許可リストに設定されていないフレームは破棄されます(暗黙の拒否)が、L2MSの通信は制御対象にならないため、破棄されずに転送されます。

6.3.4. STP、ループ検出機能との併用

STPまたはループ検出機能でブロッキング状態になったポートではL2MSの通信を行うことができません。

STPによるリンクの切替えが行われると、マネージャーがトポロジーを正しく認識できず、エージェントが発見できなかったり、エージェントを発見したときの経路に誤りが生じることがあります。
そのような場合は、STPによるリンクの切替えが完了したのち、 l2ms reset コマンドを実行して、エージェントの管理をリセットしてください。

複数のMSTインスタンスが動作している場合、L2MSの制御フレームはCIST(インスタンス #0)によって形成される論理経路(ツリー)で送受信されます。

6.3.5. リンクアグリゲーションとの併用

リンクアグリゲーションを使用している場合、L2MSの通信は「論理インターフェースに所属しているポートのうち、リンクアップしている最も小さい番号のポート」で行われているものとみなされます。
また、リンクアグリゲーションと接続端末の監視機能を併用しているときに、論理インターフェースに繋がっている先で端末を発見した場合、端末は「論理インターフェースに所属しているポートのうち、リンクアップしている最も小さい番号のポート」に繋がっているものと見なされ、該当ポート番号が表示されます。

構成1の場合は、L2MSの通信がport1.1同士で行われているものと見なされます。
構成2の場合は、L2MSの通信がマネージャーのport1.1とエージェントのport1.1とで行われているものと見なされます。

image

6.3.6. スタック機能との併用

1台で運用していても、 L2MSは 機能します

スタック機能が有効でも、メンバースイッチとネゴシエーションがとれない場合、状態はStandaloneとなり、1台で運⽤することになります。
この場合でも、L2MSは機能します。

  • L2MSマネージャーの場合、L2MSエージェントを検出することができます。

  • L2MSエージェントの場合、L2MSマネージャーから検出されます。
    ただし、Standaloneのスイッチの配下に接続した機器のみが検出され、ダウンしたと思われるもう⼀⽅のスイッチに接続した機器は検出されません。

7. SYSLOGメッセージ一覧

L2MSによって出力されるSYSLOGを以下に示します。
出力されるメッセージには、"[ L2MS]"というプレフィックスが付与されます。
マネージャーとして動作しているときに表示されるSYSLOGには、さらに" route (addr):"というプレフィックスが付加されます。
_route* は経路、 addr はエージェントのMACアドレス("xxxx.xxxx.xxxx" 全て小文字で表示)となります。

  • 本体起動時、動作モード変更時に表示されるSYSLOG

    分類 出力レベル メッセージ 意味

    動作モード

    informational

    Start L2MS(Manager)

    マネージャーとしてL2MSが起動しました。

    Start L2MS(Agent)

    エージェントとしてL2MSが起動しました。

    L2MS is disabled

    L2MSは無効に設定されているため、起動しませんでした。

    L2MS mode change mode_from to mode_to

    動作モードが mode_from から mode_to に変更されました。

  • マネージャーとして動作しているときに表示されるSYSLOG

    分類 出力レベル メッセージ 意味

    エージェントの管理

    informational

    Find agent

    エージェントを認識しました。

    Detect down

    エージェントがダウンしました。

    同期処理

    informational

    Sync start

    エージェントの同期処理を開始しました。

    Sync done

    エージェントの同期処理が完了しました。

    Sync failed

    エージェントの同期処理に失敗しました。

    debug

    Can’t get param of sync

    同期処理を行うために必要なエージェントの情報を取得できませんでした。

    コンフィグ管理

    informational

    Received config (file)

    マネージャーはエージェントからコンフィグファイル(file)を取得し保存しました。

    Sent config (file)

    マネージャーはエージェントへコンフィグファイル(file)を送信しました。

    Removed config (file)

    コンフィグファイル(file)を削除しました。

    端末の管理

    debug

    Update device info

    エージェントに接続されている端末情報を更新しました。

    Fail to update device info

    エージェントに接続されている端末情報の更新に失敗しました。

    端末情報DB管理

    debug

    _path* : Format Version: Not found.

    端末情報DBファイル path にフォーマットバージョンの記載がありません。

    _path* : Format Version: Illegal value.

    端末情報DBファイル path のフォーマットバージョンに不正な値が記載されています。

    _path* : Device Information: Illegal value. (line)

    端末情報DBファイル path のデバイス情報に不正な値が記載されています。(_line* 行)

    _path* : Device Information: Duplicate device. (line)

    端末情報DBファイル path のデバイス情報に重複したデバイスが記載されています。(_line* 行)

    _path* : Character Code: Not Shift_JIS.

    端末情報DBファイル path の文字コードがShift JISで記載されていません。

    マネージャーの重複

    informational

    L2MS manager duplication detected. (addr, port *X_)

    L2MSマネージャーの重複を検出しました。 (MACアドレス, 重複検出したポート番号)

    L2MS manager duplication resolved. (addr, port *X_)

    L2MSマネージャーの重複が解消しました。 (MACアドレス, 重複検出したポート番号)

  • マネージャーとして動作し、 logging event lan-map コマンドが設定されている場合に表示されるSYSLOG
    メッセージには、"[ LANMAP]" というプレフィックスが付与されます。

    分類 出力レベル メッセージ 意味

    スナップショット機能

    informational

    SnapShot: Not found. [Device_Name: " *device_name_", MAC_Address: *addr_]

    見つからないヤマハスイッチがあります。

    SnapShot: Not found. [MAC_Address: *addr_]

    見つからない端末があります。

    SnapShot: Unknown. [Device_Name: " *device_name_" , MAC_Address: *addr_]

    登録されていないヤマハスイッチがあります。

    SnapShot: Unknown. [MAC_Address: *addr_]

    登録されていない端末があります。

    SnapShot: Route difference. [Device_Name: " *device_name_", Route: *route_(UpLink: *uplink_port_), Route(SnapShot): *route_snapshot_(UpLink: *uplink_port_snapshot_), MAC_Address: *addr_]

    接続ポートの異なるヤマハスイッチがあります。
    正しい経路は route_snapshot_、アップリンクポートは *uplink_port_snapshot です。

    SnapShot: Route difference. [Route: *route_, Route(SnapShot): *route_snapshot_, MAC_Address: *addr_]

    接続ポートの異なる端末があります。
    正しい経路は route_snapshot です。

    SnapShot: Status recovered. [Device_Name: " *device_name_", MAC_Address: *addr_]

    ヤマハスイッチの状態がスナップショットファイルと一致しました。

    SnapShot: Status recovered. [MAC_Address: *addr_]

    端末の状態がスナップショットファイルと一致しました。

  • マネージャーが受け取るエージェントからの情報通知には以下があります。

    分類 出力レベル メッセージ 意味

    リンク状態

    informational

    port N link up(10-hdx)

    エージェントのポート N が10Mbps半二重でリンクアップしました。

    port N link up(10-fdx)

    エージェントのポート N が10Mbps全二重でリンクアップしました。

    port N link up(100-hdx)

    エージェントのポート N が100Mbps全二重でリンクアップしました。

    port N link up(100-fdx)

    エージェントのポート N が100Mbps全二重でリンクアップしました。

    port N link up(1000-fdx)

    エージェントのポート N が1Gbps全二重でリンクアップしました。

    port N link up(2500-fdx)

    エージェントのポート N が2.5Gbps全二重でリンクアップしました。

    port N link up(5000-fdx)

    エージェントのポート N が5Gbps全二重でリンクアップしました。

    port N link up(10000-fdx)

    エージェントのポート N が10Gbps全二重でリンクアップしました。

    port N link down

    エージェントのポート N がリンクダウンしました。

    stack port(port *N_) link up

    エージェントのスタックポート(ポート *N_)がリンクアップしました。

    stack port(port *N_) link down

    エージェントのスタックポート(ポート *N_)がリンクダウンしました。

    ループ検出

    informational

    port N loop detect

    エージェントのポート N でループが発生しています。

    sa N loop detect

    エージェントのスタティック論理インターフェース # N でループが発生しています。

    po N loop detect

    エージェントのLACP論理インターフェース # N でループが発生しています。

    無線機能

    informational

    Airlink setting changed

    エージェントの無線機能が設定変更されました。

    PoE

    informational

    port N PoE state(supply-class0)

    エージェントのポート N でclass0の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class1)

    エージェントのポート N でclass1の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class2)

    エージェントのポート N でclass2の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class3)

    エージェントのポート N でclass3の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class4)

    エージェントのポート N でclass4の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class5)

    エージェントのポート N でclass5の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class6)

    エージェントのポート N でclass6の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class7)

    エージェントのポート N でclass7の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(supply-class8)

    エージェントのポート N でclass8の機器に給電を開始しました。

    port N PoE state(terminate)

    エージェントのポート N の給電が停止しました。

    port N PoE state(overcurrent)

    エージェントのポート N で過電流が生じたため、給電が停止しました。

    port N PoE state(forced-terminate)

    エージェントのポート N でClass4(30W)給電によりClass3(15.4W)を給電していたポートの給電が停止しました。

    port N PoE state(over-supply)

    エージェントのポート N で供給電力が最大給電能力を超えたため、給電が停止しました。

    port N PoE state(over-temperature)

    エージェントのポート N で温度異常が発生したため、給電が停止しました。

    port N PoE state(fanlock)

    エージェントのポート N でファンが停止したため、給電が停止しました。

    port N PoE state(power-failure)

    エージェントのポート N で電源が故障したため、給電が停止しました。

    port N PoE state(class-failure)

    エージェントのポート N で電力クラス設定より大きなクラスを認識したため、給電が停止しています。

    PoE state(over-guardband)

    エージェントの供給電力量がガードバンドの範囲に入りました。

    port N PoE state(pd-failure)

    エージェントのポート N で受電側の異常を認識したため、給電が停止しました。

    port N PoE state(guardband-restrict)

    エージェントのポート N でガードバンドを超える給電を認識したため、給電が停止しました。

    PoE state error(over-supply)

    エージェントの供給電力が最大給電能力を超えています。

    PoE state error(stop-supply)

    エージェントの給電が停止しています。

    PoE state error(power-failure)

    エージェントの電源に異常が発生しています。

    PoE state error(over-temperature, stop)



    Stack N PoE state error(over-temperature, stop)

    エージェントの温度異常により給電を強制停止しました。
    エージェント(スタックID: *N_)の温度異常により給電を強制停止しました。

    PoE state error(over-temperature, normal)
    Stack N PoE state error(over-temperature, normal)

    エージェントの温度異常による給電強制停止を解除しました。
    エージェント(スタックID: *N_)の温度異常による給電強制停止を解除しました。

    PoE state error(fanlock, stop)
    Stack N PoE state error(fanlock, stop)

    エージェントのファン停止により給電を強制停止しました。
    エージェント(スタックID: *N_)のファン停止により給電を強制停止しました。

    PoE state error(fanlock, normal)
    Stack N PoE state error(fanlock, normal)

    エージェントのファン停止による給電強制停止を解除しました。
    エージェント(スタックID: *N_)のファン停止による給電強制停止を解除しました。

    PoE state error(power-failure, stop)
    Stack N PoE state error(power-failure, stop)

    エージェントの電源異常により給電を強制停止しました。
    エージェント(スタックID: *N_)の電源異常により給電を強制停止しました。

    SFP受光レベル

    informational

    port N SFP RX power(low)

    エージェントのポート N のSFP受光レベルが下限閾値を下回っています。

    port N SFP RX power(high)

    エージェントのポート N のSFP受光レベルが上限閾値を超えています。

    port N SFP RX power(normal)

    エージェントのポート N のSFP受光レベルが正常に戻りました。

    送信キューの使用率

    informational

    port N queue Q usage rate(busy)

    エージェントのポート N の送信負荷が高くなっています。(QoS送信キュー : *Q_)

    port N queue Q usage rate(full)

    エージェントのポート N の送信負荷が上限に達しました。(QoS送信キュー : *Q_)

    port N queue Q usage rate(recovered)

    エージェントのポート N の送信負荷が正常に戻りました。(QoS送信キュー : *Q_)

    端末監視

    informational

    ping: *ip-address_(description) state(DOWN)

    ping疎通による監視で *ip-address_(description)はダウンしました。

    ping: *ip-address_(description) state(UP)

    ping疎通による監視で *ip-address_(description)は稼働中になりました。

    ping: *ip-address_(description) state(IDLE)

    ip-address(description)は、ping疎通による監視を行っていません。

    Frame Counter: *port_(description) state(DOWN)

    フレーム受信量による監視で *port_(description)はダウンしました。

    Frame Counter: *port_(description) state(UP)

    フレーム受信量による監視で *port_(description)は稼働中になりました。

    Frame Counter: *port_(description) state(IDLE)

    port(description)は、フレーム受信量による監視を行っていません。

    LLDP: *port_(description) state(DOWN)

    LLDPフレームによる監視で *port_(description)はダウンしました。

    LLDP: *port_(description) state(UP)

    LLDPフレームによる監視で *port_(description)は稼働中になりました。

    LLDP: *port_(description) state(IDLE)

    port(description)は、LLDPフレームによる監視を行っていません。

    電源

    informational

    Power voltage(high)
    Stack N Power voltage(high)

    エージェントの電源電圧が上限閾値を超えました。
    エージェント(スタックID: *N_)の電源電圧が上限閾値を超えました。

    Power current(high)
    Stack N Power current(high)

    エージェントの電源で過電流が発生しました。
    エージェントスタックID: *N_)の電源で過電流が発生しました。

    ファン

    informational

    Fan lock

    エージェントのファンが停止しています。

    FAN control(high)
    Stack N FAN control(high)

    エージェントのファン回転速度が上がりました。
    エージェント(スタックID: *N_)のファン回転速度が上がりました。

    FAN control(low)
    Stack N FAN control(low)

    エージェントのファン回転速度が下がりました。
    エージェント(スタックID: *N_)のファン回転速度が下がりました。

    FAN X (stop)
    Stack N FAN X (stop)

    エージェントのファン(FAN *X_)が停止しています。
    エージェント(スタックID: *N_)のファン(FAN *X_)が停止しています。

    FAN X (normal)
    Stack N FAN X (normal)

    エージェントのファン(FAN *X_)が復旧しました。
    エージェント(スタックID: *N_)のファン(FAN *X_)が復旧しました。

    温度

    informational

    CPU temperature(high)
    Stack N CPU temperature(high)

    エージェントのCPU温度が閾値を超えています。
    エージェント(スタックID: *N_)のCPU温度が閾値を超えています。

    CPU temperature(normal)
    Stack N CPU temperature(normal)

    エージェントのCPU温度が正常に戻りました。
    エージェント(スタックID: *N_)のCPU温度が正常に戻りました。

    CPU temperature error(alarm)
    Stack N CPU temperature error(alarm)

    エージェントのCPUで温度異常が発生しました。
    エージェント(スタックID: *N_)のCPUで温度異常が発生しました。

    CPU temperature error(normal)
    Stack N CPU temperature error(normal)

    エージェントのCPUで温度異常が解消されました。
    エージェント(スタックID: *N_)のCPUで温度異常が解消されました。

    PHY temperature(high)
    Stack N PHY temperature(high)

    エージェントのPHY温度が閾値を超えています。
    エージェント(スタックID: *N_)のPHY温度が閾値を超えています。

    PHY temperature(normal)
    Stack N PHY temperature(normal)

    エージェントのPHY温度が正常に戻りました。
    エージェント(スタックID: *N_)のPHY温度が正常に戻りました。

    PHY temperature error(alarm)
    Stack N PHY temperature error(alarm)

    エージェントのPHYで温度異常が発生しました。
    エージェント(スタックID: *N_)のPHYで温度異常が発生しました。

    PHY temperature error(normal)
    Stack N PHY temperature error(normal)

    エージェントのPHYで温度異常が解消されました。
    エージェント(スタックID: *N_)のPHYで温度異常が解消されました。

    SFP temperature(high)
    Stack N SFP temperature(high)

    エージェントのSFPモジュール温度が閾値を超えています。
    エージェント(スタックID: *N_)のSFPモジュール温度が閾値を超えています。

    SFP temperature(normal)
    Stack N SFP temperature(normal)

    エージェントのSFPモジュール温度が正常に戻りました。
    エージェント(スタックID: *N_)のSFPモジュール温度が正常に戻りました。

    SFP temperature error(alarm)
    Stack N SFP temperature error(alarm)

    エージェントのSFPモジュールで温度異常が発生しました。
    エージェント(スタックID: *N_)のSFPモジュールで温度異常が発生しました。

    SFP temperature error(normal)
    Stack N SFP temperature error(normal)

    エージェントのSFPモジュールで温度異常が解消されました。
    エージェント(スタックID: *N_)のSFPモジュールで温度異常が解消されました。

    Unit temperature(high)
    Stack N Unit temperature(high)